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禁煙と、う蝕、歯周病の関係

最近はは禁煙、分煙、喫煙などの分別が取られるようになり、この20年余りでタバコに対する概念も変化してきました。

タバコの害を語る時には、喫煙(タバコを吸う人)とタバコは吸わないが家族や周囲がタバコを吸った煙による受動喫煙があります。


喫煙されている方では、タバコに含まれるニコチンやタールの成分がヤニとなって、歯に付着して汚れが目立つようになります。
それによって、歯の根元のあたりにムシ歯ができやすくなります。


受動喫煙では、副流煙(タバコの煙)により長期間煙を吸うことなどにより、タバコを吸わない方にも、やはりムシ歯になりやすい状況になる可能性があります。


喫煙者とその家族には、非喫煙者とその家族より多くムシ歯がみられたという報告もあります。
タバコと歯周病(歯槽のうろう)との関係では、口の中がタバコの煙で燻(いぶ)すようなものなので、煙に含まれる有害物質(ニコチン、タールなど)が直接に害を与え、歯周病を進行・悪化させます。

タール成分は、前述したようにムシ歯の原因となる歯垢(プラーク)や歯石が付きやすくなり、ニコチン成分は歯グキの血管が細くなり、血流障害を引き起こします。
さらに、喫煙により白血球が増加して、歯周病の炎症性が強くなり、健康な歯肉維持する細胞へコラーゲンが行き届かなくなりますし、歯肉へメラニン色素の沈着(黒ずんだ歯グキ)や口臭の原因にもなります。
当然なことですが、歯周病の治療中の方においては、治りが悪くなります。

受動喫煙においても、ムシ歯と同様に副流煙を吸い込むことで、程度は異なりますが影響があるという報告があります。 タバコにより歯や歯肉への悪影響があることが明確です。


当医院ではお口の中の検査データを管理し、歯科医院でのプロフェッショナルケアも行っていますが、歯科医院の力だけでは歯周病は治りにくい傾向にあります。歯科医師、歯科衛生士と共にご自身の歯を残すためにもお気を付けください。

もし当医院が休診日の時で日曜・祝日・盆・年末年始(12/29~1/4)に何かお困りがありましたら 、和歌山急患センターにご連絡ください。連絡先、ホームページアドレスを記載しておきます。

電話番号 073-425-8181

http://wakayama-oukyu.or.jp/

みなさまのお口の健康が保たれるよう出来る限りご近所の歯科医院で定期検診を受けてください。

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2018年12月12日 08:29に投稿されたエントリーのページです。

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