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2011年10月 アーカイブ

2011年10月06日

20111002那賀地区市民公開講座

2011年10月02日 第15回那賀地区市民公開講座 「子供たちを煙害から守ろう」 開催されました。

和歌山県では10年まえから公立学校敷地内禁煙を実施するなど、喫煙防止については積極的な運動が続いてきております。和歌山市では「和歌山禁煙ボランティアの会(禁ボラ)」が県庁所在地としてははじめて全市立小学校で禁煙授業を行って来ています。禁ボラのメンバーに今回のシンポジストである内科医師の上田晃子先生がいらっしゃいます。先生は那賀地方で内科医院の院長として活躍されており、今回和歌山市のように那賀地方の全(小、中、高)学校で授業を行い、子ども自身の喫煙を防止するとともに、子供から両親や祖父母への禁煙の訴えをしてもらい、受動喫煙を防止したいということで、医師会、特にその中の学校医が積極的に働きかけて開催された会です。特別講演は 日本禁煙科学会 の会長をされている、奈良女子大学教授で、京都大学付属病院および国立京都病院で禁煙外来の治療をしておられる、高橋裕子先生が つとめられました。特に受動喫煙について多くの時間を割き、とてもすばらしい特別講演であり、その後のシンポジュームも喫煙や受動喫煙から子供を守るということについて熱心に討議されました。プログラムと当日の会場風景を添付します。

子供たちを煙害から守ろう!
特別講演
「家族みんなで健康作り (子供をたばこから守る)」
 奈良女子大学教授   高橋 裕子先生

パネルディスカッション
紀の川市立荒川中学校   豊田 雅世先生
紀の川市立田中小学校   成瀬 憲弘先生
公立那賀病院呼吸器内科 池田 剛司先生
公立那賀病院呼吸器外科 平井 一成先生
上田内科クリニック         上田 晃子

日 時    平成23年10月2日(日) 
        13:00開場  13:30開演
会 場    ホテルいとう  4階 鳳凰の間
参加費   無料(参加申し込み不要です)
お問合せ 那賀医師会  TEL 0736-77-3151
主 催   那賀医師会  
後 援   公立那賀病院 紀の川市教育委員会 岩出市教育委員会
共 催   ファイザー株式会社 

添付写真

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会場風景 会長挨拶

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日本禁煙科学会会長、奈良女子大学教授 高橋裕子先生

 各写真をクリックすると、拡大されます。

2011年10月12日

20111012う蝕の治療

2011年10月12日 う蝕(虫歯)の治療

俗に言う虫歯は最近 う蝕 といいます。これが進んで穴が開くとこれを削らなければなりません。こうならないように歯は痛くない間にきれいにするしゅうかんをつけてください。はじめてこられた患者さんを診ていますと、ご自分の歯磨きを一生懸命にした跡のある人が多く見られます。しかし、歯磨き方法が悪いために時間をかけて一生懸命になさったはずなのに、肝心のところが磨けていない人もまた多く見られます。「我流」はよくないのは何事も同じですが、歯磨きについては特に「我流」はよくありません。歯科衛生士が指導をすると同じ時間で(人によっては今までより少ない時間で)とてもきれいになります。こうしてきれいにすることでう蝕の発生を極端に減らせます。これだけしても、場合によってう蝕のできることがありますが、早く見つければ、フッ素を使って十分な歯磨きをすれば、その場所に唾液中のカルシュウムが沈着して自分で治していきます。これを再石灰化といいます。このような治し方が最もよいなおしかたです。さらにう蝕が進むと穴が開きます。こうなれば私たち歯科医師が削らなければなりません。最近は”Minimal Intervention(最小の侵襲)"といって「できるだけ削る部分を小さく」という方法をとります。「う蝕検知液」という細菌を染める液で虫歯の穴を染めながら、細菌のいる場所だけを削るようにします。そのときに使うのが写真のように非常に細いバーで中央に見えるのがそれで、両側が普通に使われるものです。写真ではその違いがわかりにくいかもしれませんが、お口の中に入ったときの差は非常に大きく、健康な部分に触れないで、細菌に感染した歯質だけを削ることができます。このように、健康な歯の部分をできるだけ大切にした治療が望まれます。

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真ん中がMIバー。両側が普通のバーです。 2回クリックしてください

20111012産経新聞

2011年10月12日 産経新聞記事

いつも通ってくれている患者さんで、お口の中がとてもきれいになり喜んでくれている方が、産経新聞の記事を切り抜いてくれました。

一つはう蝕(虫歯)を起こす細菌が血管に悪さをして、脳出血のリスクが4倍になるというものです。

記事の最後にこの研究をしたチームの大阪大学准教授・和田孝一郎先生は「このタイプの禁を持っていたら、生活習慣病に気をつけたり、子にうつさないようにしたりするなどの対策が必要だ」と語っている。と締めくくっています。

いつも「妊娠に気がついたら10月10日の間に歯科医院にかかり、同居家族の口の中をきれいにするようにしましょう」とお話していますが、このお話の実験的な裏付けの記事です。

 

もう一つは岡部まりさんのエッセイで「美しい歯で『エイジング』」とあります。長寿命化した私たちがきれいな歯で美しく健康な長寿を実現することが大切。ということです。これも大変大切なことで、一度目を通してみてください。

切り抜いてくれた方は「自分の歯がきれいになったら、話しをしていても相手の口元がとても気になる」そして「新聞を読んでいても歯についての記事があると今まであまり気にしていなかったのに、このごろ必ず目を通すようなった」といってくれています。最近は新聞やテレビでも歯についてよく取り上げられるようになって来ました。

皆さんも注意してメディアに目を通してください。

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記事をクリックすると、拡大します。

2011年10月19日

20111019日本糖尿病協会歯科医師登録

2011年11月19日 日本糖尿病協会歯科医師登録証が届きました。

今までのブログや関連サイトでも書いてきましたが、歯周病が悪化するといろいろなところに病気が引き起こされたり全身の症状が悪化してきます。

そのひとつに糖尿病があり、以下と歯科の連携した研究で、歯周病を治療すると糖尿病が改善することが知られています。

そのために、糖尿病協会と歯周病学会が今後連携して患者さんの治療に力を入れていくことになりました。

今回、私の歯科医師登録が完了しました。口腔衛生をないがしろにするといろいろな問題が引き起こされてきます。

糖尿病以外にもいろいろな病気が関連していることがわかりつつありますから、これからはぜひお口の中をさわやかに、健康に保つように心がけてください。

添付の写真は私の登録証です。

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以下は日本歯科医師会から患者さん向けに出版されている「歯っぴいスマイル」という本に掲載されている記事です。ご参考になれば幸いです。

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各写真は、クリックすると拡大して記事が読めます。

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