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2011年05月 アーカイブ

2011年05月11日

201104人生の達人

2011年4月  新聞記事

ある日の新聞に、厳 浩氏がご自分の友人について書いていました。その中で「中国の田舎で生まれた私は、親に叱られると暗い夜道を泣きながら祖母の家に走った。祖母の声は温かく、波立つ私の心を慰めてくれた祖母は、最も頼りになる存在だった」。と書き、その後最近亡くなられた遠藤容廣という人について、「仕事の議論より世の習いの話題に富んだ遠藤さんは、いわば人生の達人だった」と書き、その後「今思えば、学校教育を受けずも字を読めなかった祖母もまた、真の賢者であり、人生の達人だったのだと思う」。という風に書いておられます。現在の私たちは、学校教育により知識は増えましたが、厳さんのお婆さんのような知恵に富んだ「真の賢者」や、遠藤容廣酸のように、大きな仕事をしながら朴実温容の風があり、49歳で逝く前に「本当に必要なのは賑わいですね。仕事にも人生にも賑わいが必要だなと、つくづく思うようになった」と言葉を残された。と書いておられます。今、日本は大変な災害の後みんなが苦労していますが、このようなときにこそ、偏差値教育で得られる知識ではなく、大局的に俯瞰する知恵と、人間としての朴実温容さ、そして洒脱な人格が求められているように思います。その中からみんなで「日本の賑わい」を求めて生きたいと思っています。

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2011年05月18日

20110517禁煙教育ボランティアの会

2011年5月17日(火曜日) 禁煙教育ボランティアの会

今年度の新学期が始まり、和歌山市の小学校での禁煙教育が始まりました。そのための集まりで、禁煙科学会から高橋裕子会長が「たまたま時間が取れました」とのことで、サプライズのご参加をいただきました。5月29日は添付書類のように「たばこ問題を考える会・和歌山」主催の世界禁煙デーフォーラム2011 in 和歌山 禁煙教育の今までとこれから ~子ども達に たばこの正しい知識を伝えるために~と題して午後1時30分から県立和歌山工業高等学校新館6階 多目的ホール(とても美しいすばらしい教室です)で講演とシンポジウムがもたれます。禁煙教育ボランティアの会代表の西畑昌治先生も講演とシンポジストを勤められます。ぜひ時間をおつくりいただいてご出席ください。また、6月5日は禁煙科学会主催の「禁煙支援アドバイザー講習会」が和歌山市の薬剤師会館で開かれます。この時のランチョンセミナーで私が禁煙教育ボランティアの会から「小学校における禁煙教育の実際」ということでお話をさせていただく予定になっています。

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2011年05月20日

20110519歯科セミナー

2011年05月19日(木曜日) 歯科セミナー

本日歯科医師対象のセミナーが和歌山市内でありました。3月4月とシリーズで行われた最終回です。今回は前回までの2人の講師に加え、当院の歯科衛生士・岡野美千子と私がお話をさせていただきました。28年間の臨床結果で、今までほとんど残らないと考えられていた歯が残り、その歯でしっかり噛んでいる症例を示したところ、ある歯科医師(非常にまじめな女医さんです)から「その歯はどのように残したのですか?」とその歯科医師から歯科衛生士(岡野)に質問がありました。このように、本院の歯科衛生士はとても能力が高いので、患者さん、歯科医師、歯科衛生士、そしてそれを支えるスタッフの連携がとてもうまく取れ、まじめな患者さんは’残らない’と思っていた歯が残り、その歯でしっかり噛めるようになってきます。長寿社会になったこれからはご自分の歯を残すことがとても大切になってきます。私たちは歯科医師にそれを早く心がけてもらいたいと考えています。

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過去2回と今回の講師を務めた、井上雅貴税理士と生田省三取締役

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生田取締役から紹介されたiPadを使ったデータ説明。本院ではすでに行っています。

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今回講師を務めた岡野美千子歯科衛生士。目をつぶってしまいましたが、普段はさらに美人です。

2011年05月27日

201105オーストラリアからの患者さん

2011年5月 オーストラリアからの患者さん

ある日一通のMailが入りました。和歌山出身でオーストラリアのシドニーに在住のかたで、シドニーの一般歯科医院で受診したところ歯周病がひどいので、歯周病のスペシャリストの先生を受診するように紹介され、紹介されたスペシャリストの歯科医院で受診したところ4本の歯を抜歯しなければならないとのことで、「セカンドオピニオンとしてみてほしい」という依頼でした。見せていただいたところ確かに重症ではありますが、努力すればひょとすると残るかもしれないということで治療を希望され、検査などを始めました。現在進行形で結果はまだ出ていませんが、世界的に見て現在の歯科はある程度悪い歯については「抜歯」という判断をすることが多いものです。歯を残すことについては患者さんも、歯科医院のスタッフ全員も大変な努力が必要ですが「どうしても歯を残したい」という決意があれば、結構残る歯が出てくるものです。

シドニーからお越しいただいた患者さんはご本も出しておられるフェルト作家のようで、私の古くからの(高校生時代から20数年通っていただいています)患者さんにガラスだま細工の作家がいらっしゃって、雰囲気がとても似ているので、お二人にお互いのことをお話したところ二人とも「ぜひお会いしたい」ということでご紹介しました。とても気が合ったようで、和歌山城の石垣の上で4時間あまり話しこんでいました。下の写真は診療室からその様子を写したものです。

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