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2013年05月 アーカイブ

2013年05月10日

歯とお口の健康講座2

別のサイトで依頼を受け投稿した記事を何回かに分けて、載せていこうと思います。

ご興味のある方はお読みください。

今回は2回目です。

1.歯磨きは何のためにするの?
「もちろん 歯を守るためです!」
歯肉(歯ぐき)の炎症
左の写真は、当歯科医院のある患者さんの初診時の上顎内側です。
口の中が全体的に汚れ、黄○印の部分は、特に歯と歯茎の間に歯垢プラーク)がたまっています。
赤○印の部分は、歯茎に炎症(赤い腫れ)があります。
青○印の部分は、歯磨き残しがあり、う蝕虫歯)が始まっています。


歯肉(歯ぐき)の炎症が治まりました。 左の写真は、同じ患者さんの4ヶ月後の写真です。フッ素を使用した歯茎で、歯垢プラーク)も上手に取れています。
歯茎の炎症(赤い腫れ)も無くなりました。
とても気持ちの良い歯茎となり、う蝕虫歯)になりかけていた部分も再石灰化がおこりかけています。
2.歯を守るには
歯垢(プラーク)の写真
左の写真は、毎日、歯磨きをしている人の歯磨き結果です。毎日、歯ブラシで歯を磨いても、‘我流’では、このように磨き残しが多く見られます。歯の面に赤く染まって見えるのが、歯垢プラーク)と言われる磨けてない細菌のかたまりです。
歯磨きの目的は、下記の通りです。
①食べカスを残さない。
②細菌のかたまりを取り除く。
③歯茎のマッサージをする。
3.虫歯の原因(ストレプトコッカスミュータンス
虫歯の原因(ストレプトコッカスミュータンス) 左の写真は、ストレプトコッカスミュータンスと言う細菌です。う蝕虫歯)を起こす原因の1つと言われています。
写真は、顕微鏡で約800倍に拡大しています。
ストレプトコッカスミュータンス 寒天に栄養素を混ぜて、ストレプトコッカスミュータンスを培養したものです。気泡のようなコロニー(集落)が肉眼で確認できます。
この気泡がデキストランと言われるベタベタの糖で、この糖のために他の細菌を菌の表面に集めてきます。
4.お口の中の細菌
位相差顕微鏡で見たお口の中の細菌
口の中の細菌を位相差顕微鏡で見たものです。口の中には、500種類以上と言われる種類の微生物がいます。
赤い○印は、球菌や小桿菌と言われる細菌の集まりで、動きません。
赤い→印の先の小さな点(細菌)は、鞭毛をもち、固有の運動をします。細菌の大きさは、1μ(ミクロン)ほどです。写真は、約1,000倍の大きさです。
5.虫歯歯周病を防ぐ方法は?
口の中にいる細菌(常在細菌と言います)が、う蝕虫歯)や歯周病を引き起こします。
歯磨きは、このような細菌を取り除き、歯茎をマッサージして健康にする目的で行います。
そのために、歯と歯の間、歯と歯茎の‘きわ’のところをしっかり磨く必要があります。
6.歯磨きテスト
1日の中で、1番歯垢(細菌)の多いときは、いつですか?
1) 食後
2) 食前
3) 寝る前
4) 起床時
さて、いつでしょうか?
7.答え
お口の中の細菌が一番多いとき
細菌の多い順は、
1)起床時 就寝中は、唾液が少なく、口を動かさないため細菌が増殖します。
2)食前 食後から少しずつ細菌が増え始め、食事の前は細菌が多くなります。
3)寝る前 食前と同じように細菌は、増えます。
4)食後 食事をすると、食べたものや自分の筋肉「舌や頬粘膜(ほほ)」で、‘こする’ため、細菌の数は少ないです。
8.歯ブラシはいつしますか?
もうお分かり頂けたと思います。
1)歯磨きは、寝る前にすることが最も大切です。
2)起床時は、就寝中に増えた細菌を取ってしまいます。
3)食前に歯磨きをしましょう。食べる前に手を洗うのと同じことです。
4)食後は、歯磨きができればよいし、できなければ、
フッ素先行などでよく‘ゆすいで’、食べカス を取り除いてください。

2013年05月20日

2013年05月16日(木曜日) 絵手紙展

岩出市文化協会・絵手紙愛好会主催の「薫風にきらり輝く 絵手紙展」を見せてもらいました。1500点の作品が会場いっぱいにあり、文章も絵もとても暖かく、帰りに心が「ホカホカ」してきました。40歳代から99歳までの方々の作品とのこと、「こんな絵てがみを孫や友達にかければとてもいいのに」と思いながら帰ってきました。帰った後、NHK和歌山が放送している「あすのWa」という番組の「こんなことありました」というコーナーに投稿しておいたところ、5月20日に放送してくれました。

P5160352会場風景

P5160322こんなに楽しい絵手紙がありました

島本指導者はとても楽しい方です。

P5160394会場の和歌山県緑化センターでは「ルピナス」が満開でした。

2013年05月26日

2013年5月26日(日曜日) 紀州歯学セミナー

九州歯科大学・教授 柿木 保明 先生による「結果を出せる歯科訪問診療の勘所」「機械しに知っておいてほしい舌診と漢方の基礎知識」という講演会がありました。とてもわかりやすい講演で、臨床例をたくさん持っておられる先生ならではのお話しでした。

DSCF5792

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2013年5月26日(日曜日) たばこ問題を考える会・和歌山

この日は先に書いた講演会と、この会の総会が重なり、ハードな1日でした。

たばこ問題を考える会・和歌山による 世界禁煙デーフォーラム2013 テーマ 健康増進法施工10年「吸わない人の健康を守る社会へ」と題して、第1部では、 近畿大学文芸学部専任講師の村田陽平先生をお招きして、講演をしていただきました。先生は「受動喫煙の環境学=健康とタバコ社会のゆくえ~」という本の著者で、「スモークフリーな社会を目指して:地方からの取り組み」という演題で、各地での禁煙条例や受動喫煙の被害についてわかりやすくお話いただきました。第2部では、「吸わない人の健康を守る社会へ」~飲食店でのたばこはどうすべき?~というタイトルで パネリストには、第1部でお話いただいた村田陽平先生、和歌山県飲食業生活衛星同業組合専務理事・島本隆生氏、株式会社信濃路代表取締役 西平都紀子氏、和歌山県福祉保健部健康局健康推進課 岡崎佳生氏。コーディネーター和歌山県立和歌山工業高等学校教諭 奥田恭久氏で行われた。とても内容のあるシンポジュームであった。とくに、コーディネーターを勤められた奥田先生の周到な準備と書くシンポジストとの連携がとてもうまく取れていたことに感心しました。

DSCF5812 - バージョン 2第2部コーディネーター奥田恭久先生

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