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2016年05月 アーカイブ

2016年05月18日

子供と口臭

子供なのに口臭?

口臭の問題は、単科では解決できないことがありますが、最終的には、全身的な問題や、精神的問題、生活習慣上の問題などが、口腔生理に影響を与えて口腔内が発生源となることが多いです。ほとんどが、口腔内奥の3分の1の領域に問題をかかえます。
非常に多くの関連因子が関与して複雑に連鎖しながら口臭を誘発します。口臭自体は、本来的に健康な人にも存在するために、問題視しない先生が多いのです。 もともと、胃腸が弱いと思われる子であれば、口腔の消化器としての機能が低下していることが考えられます。咀嚼習慣や食生活習慣を見直す必要があるかもしれません。 また、子供に舌磨きをさせているのであれば、直ちにやめるべきです。とりわけ、小児の舌粘膜は非常に繊細です。粘膜構造を考えると、顔の表面の皮膚粘膜とは比較にならないくらい繊細です。
あなたは、子どもの顔を舌磨き用のブラシを使って磨く勇気はありますか?あるいは、目の粘膜をブラシでこする勇気がありますか?多くの場合は、舌を磨くことは習慣になっていきますから、結局は口臭を解決できないばかりか、舌表面の舌乳頭を傷つけ、その結果、乾燥や過敏な状態は悪化していくでしょう。さらには唾液の質の低下、唾液臭の発生につながっていくでしょう。小児の場合は、磨き方によっては味覚障害を引き起こすと思います。
長期の舌粘膜への物理的刺激は、口腔内の癌を誘発する可能性もあります。 最近は小児の口臭を気にして来院される方が増えましたが、大切なことは、子どもに過剰なプレッシャーを与えないことです。成人の深刻な生理的口臭症は、小児時代の母親の口臭に指摘が引き金になっていることが多いからです。
小児の口臭治療では小児に与える精神的ストレスに対するフォローも大切になります。

2016年05月20日

2016年05月19日(木曜日)藤戸台小学校授業

この日は畑中さんと一緒に藤戸台小学校で禁煙授業(喫煙防止授業)をしました。NHKの取材が入りました。生徒さん方は熱心に聞いてくれ、先生方もとても授業がしやすい環境つくりに心くばりをしてくれ、 NHKのスタッフもかんしんしてくれました。毎度のごとく、畑中さんのお話の時にはみんなが身を乗り出して聞いてくれ、その後の感想文も「命を大切にしたい」「タバコは絶対に吸わない」「お父さんがすっているので、やさしく言って、やめてもらえるようにしたい」「早くたばこがなくなればいい」など授業の内容をよく聞いたうえで上手にまとめてくれました。

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2016年05月25日

5月31日世界禁煙デー

平成28年度禁煙週間(5月31日~6月6日)です。

今年のテーマは、「2020年受動喫煙のない社会を目指して~タバコの煙から子供たちを守ろう~」です。

喫煙および受動喫煙による健康被害等について、広く県民に対して、普及啓発を積極的に行うため、啓発活動配布や医師による禁煙相談など県内各地で啓発活動を行っています。

喫煙による健康影響は大きく、受動喫煙の危険性やニコチン依存症を踏まえると喫煙習慣は、個人の嗜好にとどまらない健康問題であり、生活習慣病を予防する上でたばこ対策は重要な課題になっています。平成15年に施行された「健康増進法」には、受動喫煙の防止が規定されており、平成17年2月には、たばこによる健康被害を防止するための多国間条約である「たばこの規制に関する世界保健機関枠組条約」が発効しました。さらに、平成19年には第2回締約国会議において「たばこの煙にさらされることからの保護に関するガイドライン」が採択され、平成22年2月に基本的な方向性として、公共の場は原則として全面禁煙であるべき等と記した通知、また、平成24年度においては受動喫煙防止対策の徹底についての通知が厚生労働省から出され、国内外でより一層の受動喫煙防止対策が求められています。また、県でも、未成年者の喫煙を防止するための社会環境整備を図り、未成年者の健康保護と健全育成を目的として、平成20年4月に「和歌山県未成年者喫煙防止条例」を制定し、小・中・高校生を対象に防煙教室を実施するなど、未成年者とたばこの接点を断つ社会づくりの推進にも積極的に取り組んでいます。

喫煙されている方はこの禁煙週間時に一度禁煙してみてはどうでしょうか?そして県内各地で禁煙週間の期間中、禁煙に関して各取り組みが行われているのでお近くの取り組み会場で一度訪れてみてください。

2016年05月29日

2016・05・28 紀見東中学校禁煙講座

紀見東中学校とその学区内3小学校合同の学校医、父兄、医療関係者、養護教諭、保健師を対象として禁煙科学会理事長で京都大学教授・高橋裕子先生の講演が開催されました。昨年秋にお願いし「2016年度はとても忙しいので、再来年なら」ということで他の演者をご推薦いただいたのですが、学校側が「再来年でもお待ちしますので、ぜひ高橋先生に!」とお願いし、熱意が通じてこの日に時間を取ってくださいました。高橋先生には、この講演翌日は京都で禁煙支援士アドバイザー講座が1日あり、 その日夕方(翌日朝1番かな?)から海外の学会へ出張されるという過密スケジュールの中の1日。聞いていたPTAや歯科医師に講演後聞いたところとても参考になったと喜んでいました。OLYMPUS DIGITAL CAMERA         高橋先生のご講演、OLYMPUS DIGITAL CAMERA         講演後、紀見東中学校養護教諭の森川先生から高橋先生へ花束贈呈。

OLYMPUS DIGITAL CAMERA         講演後校長先生(前列中央)を囲んで左は紀見東中学校校医・禁煙支援内科医・曾和先生

OLYMPUS DIGITAL CAMERA         講演後高橋先生を囲んで。

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