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もしも家族から「たまに口臭があると」指摘を受けた時はどうすればいいか?

 

当医院も加入しているEBAC(Excellent Breath Alliance Clinics)提携クリニックです。そのEBACの記事で興味深い記事が掲載していたので載せておきます。

 

家族から「たまに臭い」=「いつもは臭くないが、時々臭い」言う指摘を受けていることから、あなたの年齢が定かでないので、わかりませんが、中学生以上であれば、普段健康で口臭がないと思う人でも、その時の生活習慣や、気分、体調などの変化に応じて発生する、周囲を不快にする口臭(真性口臭)である、生理的口臭を指摘された疑いがあります。 生理的口臭は誰にでも起こるために、他人は、よほど親しい友人を除いては、指摘しません。でも、家族は、会話距離が近いために、気がついた時に指摘をしてくれることが多いです。(とりわけ、母親や兄弟はよく指摘する。)

このことがきっかけで、
後年、ひどい口臭症に陥ることがあり、最初の対応が非常に重要です。
念のために、最寄の歯科を受診して、「口臭について悩んでいる」ことを申告して、病気(歯科的なことが多い)で起こる、常に相手を不快にする「病的口臭なのか?」それとも、だれでも起こる「生理的口臭」なのかの鑑別をしてもらってください。 「生理的口臭」である時は、たいてい、歯科医は「大丈夫」とか・・「気にしないように」と言います。 または、口臭について聞いても、あるともないとも言われない場合が多いです。

普段、無臭で健康な人にも、時々起こる、病的口臭と同じ真性口臭(他人を不快にさせる口臭)に分類される「生理的口臭」については、人ごとに、「気になる度合い」が違います。 生理的口臭が気になるかどうかは、その人の、臭いに対するセンスによるし、文化的な習慣(欧米型か、アジア型か?)、などによって違います。 また、性格にもよるでしょう。

例え、誰にでも起こる生理的口臭であっても、時々は確実に周囲の人を不快にするし、しかも、自分で気がつかないことが多いので、それを恥ずかしいと思えるか?または、「誰にでもあるから・・」と割り切って気にしないかは、その人の性格も関係します。 私は、とても嫌です。

でも、多くの、大学などの古くからの口臭の研究者は、日本人やアジア人には多い、近い距離では臭っかたり、体調の変化や気分の変化によって起こる、迷惑な「生理的口臭」については、「誰にでもあるから、気にしない人」が多いみたいで、専門書でも、口臭に関する啓蒙書でも「気にしないようにしなさい」と言うだけで、せいぜい、数種類のガス、しかも、口の中だけの臭気を測定しただけで、口臭がないことを主張してみたり、その時に鼻で感じなかったら、あたかも一日中、問題ないような扱いを受けたりします。 時々誰にでも起こる、周囲の人を不快にする生理的口臭については、いくらそれを患者が気にしていても無視されます。

これは双方の、文化的センス(価値観)の違いがあるので、どうにもなりません・・・ せいぜい、意味の無いスケーリングを繰り返したり、口が乾燥しすぎるくらい、意味の無い歯磨き回数を指示されたりするか?古くから人類が行って解決不能とわかっている、気休め的な舌磨きを推奨するくらいです。

その結果、かえって、口腔内が乾燥していったり、過敏になっていったりして、生理的口臭も起こりやすくなってしまいます。 大学のガス測定では、生理的口臭が起こらない条件を作って、測定するので、当然ですが、ガス濃度は低くなるし、鼻でも感じないです。本当は、良く調べて、その人が問題を起すような条件で、判定しないといけないのですが・・・

最終的に、あまり気にしすぎると、違う場所と時間では実際に起こっている生理的口臭も、精神的な幻覚と思われて「精神的に??」みたいな診断すら受けます。 このような、歯科における、現実離れした方針は、多くの歯科医たちも支持していることは、歯科系のホームページの口臭についての記載を見ればよく理解できると思います。

自臭症が、ごく一部の、特別な扱いのように書かれているホームページの歯科医たちは、実態にそぐわない、従来からの、実際とはかけ離れた学説を記載していることが多いです。 したがって、自分自身が冷静に、正しい知識を身につけて、生理的口臭については、よく理解して、自分で、コントロールして無臭を維持するようにすれば解決します。

生理的口臭で悩む人は特殊な人ではないし、自分の口臭を気にする人は、アンケート調査では、国民の8割の人が該当します。 もしも、歯科医院で、確実な診断を受け、「病的口臭」でないことがわかれば、あなたが、悩んでいる口臭は、誰にでも起こる「生理的口臭」であって、それが起こりやすくなっている可能性があります。

いかがででしたか?みなさまのお口の健康が保たれるよう出来る限りご近所の歯科医院で定期検診を受けてください。

今回も最後までお読みいただきありがとうございました。

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2016年02月17日 08:31に投稿されたエントリーのページです。

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