別のサイトで依頼を受け投稿した記事を何回かに分けて、載せています。
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過去の掲載記事
- 第14回講座 インプラントⅠ
- 第13回講座 矯正 Ⅱ
- 第12回講座 矯正 Ⅰ
- 第11回講座 ホワイトニング Ⅱ
- 第10回講座 ホワイトニング Ⅰ
- 第9回講座 口臭 Ⅱ
- 第8回講座 口臭 Ⅰ
- 第7回講座 歯周病(歯槽膿漏) Ⅱ
- 第6回講座 歯周病(歯槽膿漏) Ⅰ
- 第5回講座 う蝕(虫歯) Ⅱ
- 第4回講座 う蝕(虫歯) Ⅰ
- 第3回講座 歯を磨きましょう Ⅱ
- 第2回講座 歯磨きしましょう Ⅰ
- 第1回講座 歯を大切に
1.治療過程
1)事前のチェック
治療の前に「インプラントをする前に」で述べたように、まず歯科医によく相談して、自分の全身状態、口腔状態、顎の状態、咬み合わせ、う蝕(虫歯)や歯周病(歯槽膿漏)の状態などよく診査してもらい、
①インプラントをするのに適しているかどうか。
②後々維持管理がその歯科医師と共にできるかどうか。
③するとしたら骨の量や厚みを増やさないでできるか。
など、いろいろな問題について納得してから実施するようにしましょう。
2)2回手術をする方法(1回で済ませる方法もあります)
歯の無くなったところの歯肉を開き、インプラントのはいる穴を開けます。(骨の量や密度が少ない場合は骨を作る手術をする必要があり、手術回数が1回増えます)
開けた穴にインプラントを入れ固定して、歯肉を閉じます(骨の中の部分が完全に治癒するまで待ちます(約1ヶ月)
傷が治り、インプラントと骨がしっかりくっついたら、 歯肉を開き歯を取り付けるための器具を取り付け、 歯肉の上に出す2回目の手術をします。
歯肉の傷が治ったら、人工の歯をつけるための印象(型)をとります。(歯ができるまで仮歯をいれます)
歯ができたら、インプラントにしっかりと取り付け固定します。その後、磨き方や手入れの仕方を十分教わります。
2.おわりに
1)インプラントはうまくいけばとても快適に噛めるようになり、十分若返ることができます。現在の歯科医学の恩恵に浴することができると思います。
2)一方で、インプラントは、歯根に本来、備わっている「歯根膜」がありません。ですから歯根膜がもつ、衝撃を緩衝する組織や神経の終末がインプラントには、ないのです。その状態で毎日食事のときに自分の体重に近い力を何百回、何千回とかけるのですから、慎重に検討してから実施してください。
3)ご自分の歯はとてもよくできています。その歯を無くさないように、予防のための受診や、ご自分の手入れを十分にして、もし歯を抜かなければならない場合は、「その歯は本当にだめなのかどうか」について十分説明を受けてください(ほっておくだけほっといて、「何とか残してくれ」というのは問題外)。安易に「インプラントがあるからいいや!」というようなものではありません。くれぐれもご自分の歯を大切にしてください。