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第7回講座 歯周病(歯槽膿漏)2

別のサイトで依頼を受け投稿した記事を何回かに分けて、載せています。

ご興味のある方はお読みください。

 

 

1.歯周病歯槽膿漏)になりやすい人

下記のような人がかかりやすく、治りにくい人です。

1)お口の手入れをきっちりしない。

2)お砂糖で、できたものや、やわらかく歯につきやすいものが好き。

3)野菜や繊維性のもので、食べながら自浄作用のある食物をあまり食べない。
4)歯並びが悪い。
5)糖尿病がある。
6)不摂生な生活をする。
7)ストレスの多い生活をしている。
8)タバコをすっている。
9)歯の噛み合わせが悪い。
10)女性の思春期、妊娠中、更年期など。


2.歯垢(DentalPlaque)と歯周病歯槽膿漏
sikou

 

歯と歯ぐきの間にたまった、白いこけ上のもの(緑の矢印)。これがプラーク(DentalPlaque,歯垢などと言われます)です。




細菌を染める色素で染めると左の写真のように赤く染まり、細菌のかたまりであることが分かります。
これをためておくと、この部分から歯肉炎が始まり、何年もかけて、歯槽骨(歯を支えている骨)をダメにしていきます。これが歯周病歯槽膿漏)です。


3.歯垢(DentalPlaque)内の細菌
sikoukinn

10日ほど歯ブラシをしていない口腔から採取した、歯垢をグラム染色(細菌を染める方法の一つ)して光学顕微鏡で見た像です。

グラム陽性菌や陰性菌。球菌、短桿菌、大型の桿菌やコーンコブという変わった形のものも見られます。

このように口の中では、約500種類以上とも言われる微生物が生息しています。

その中で、悪玉菌も多く見られます。できるだけ細菌数を減らすことが大切と考えます。


4.歯周病歯槽膿漏)を予防するには


1)生活習慣を規則正しく、食生活も栄養のバランスや、繊維質の多い食物に変え、食事時間もできるだけ規則正しいものにする。
2)自分で歯ブラシをきっちりすることと、同時に歯科医院で、歯科医師や歯科衛生士のプロフェッショナルケアーを定期的に受ける。
3)歯並びは、できるだけきれいにそろえる。
4)糖尿病などの成人病は、早く受診して症状をなくしたり、医師の管理下で健康な生活をする。
5)不摂生な生活をしない。
6)ストレスのある生活の場合、できるだけ余裕のある時間帯を作り、体をほぐす。
7)女性の場合、思春期や妊娠中及び更年期は、きっちりと歯科医院でケアーを受ける。


5.歯周病歯槽膿漏)は治る病気です。

1)自分では悪くないと思う人も、定期的に検診を受けて、健康な状態を保つようにすることが大切です。

また、もし悪くなった場合でも、早く見つけ治せば重篤な症状にならずに済みます。


2)100歳のお年寄りに「楽しみは何ですか?」という質問をすると、51%の人が「食べることです」と答えてダントツの1位です。

歯を大切にすることは、年をとってからの生活がとても快適になります。
3)ぜひ、歯を大切にし、ご自分の人生を大切にしてください。

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2013年07月24日 08:27に投稿されたエントリーのページです。

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