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20111012う蝕の治療

2011年10月12日 う蝕(虫歯)の治療

俗に言う虫歯は最近 う蝕 といいます。これが進んで穴が開くとこれを削らなければなりません。こうならないように歯は痛くない間にきれいにするしゅうかんをつけてください。はじめてこられた患者さんを診ていますと、ご自分の歯磨きを一生懸命にした跡のある人が多く見られます。しかし、歯磨き方法が悪いために時間をかけて一生懸命になさったはずなのに、肝心のところが磨けていない人もまた多く見られます。「我流」はよくないのは何事も同じですが、歯磨きについては特に「我流」はよくありません。歯科衛生士が指導をすると同じ時間で(人によっては今までより少ない時間で)とてもきれいになります。こうしてきれいにすることでう蝕の発生を極端に減らせます。これだけしても、場合によってう蝕のできることがありますが、早く見つければ、フッ素を使って十分な歯磨きをすれば、その場所に唾液中のカルシュウムが沈着して自分で治していきます。これを再石灰化といいます。このような治し方が最もよいなおしかたです。さらにう蝕が進むと穴が開きます。こうなれば私たち歯科医師が削らなければなりません。最近は”Minimal Intervention(最小の侵襲)"といって「できるだけ削る部分を小さく」という方法をとります。「う蝕検知液」という細菌を染める液で虫歯の穴を染めながら、細菌のいる場所だけを削るようにします。そのときに使うのが写真のように非常に細いバーで中央に見えるのがそれで、両側が普通に使われるものです。写真ではその違いがわかりにくいかもしれませんが、お口の中に入ったときの差は非常に大きく、健康な部分に触れないで、細菌に感染した歯質だけを削ることができます。このように、健康な歯の部分をできるだけ大切にした治療が望まれます。

DSC_0064.jpg

真ん中がMIバー。両側が普通のバーです。 2回クリックしてください

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2011年10月12日 12:22に投稿されたエントリーのページです。

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