2011年12月18日(日曜日) 予防歯科講習会(熊谷崇先生)in東京
東京の汐留で熊谷崇先生のファイナルレクチャーがありました。日本で予防歯科を広めた先生の一人で、長年の診療を記録し、統計処理をして「予防が歯を残すための最も優れた方法である」ということを実証したした先生です。スエーデン(予防歯科の本場)でも高く評価され、イェテボリ大学の名誉博士号を受けておられます(開業医の受賞は記録になく大学始まって初の受賞のようです)。ご自分の年齢も考えられ、大学教育などを除き、開業歯科医を対象にしたレクチャーはこれが最後とのことです。
横浜で開業しておられたのですが、30年前に山形県の酒田市(人口10万人)の町に移り予防歯科を始めたときの苦労からお話しになり、その当時しか医療と言えば「削って詰める」「抜いてはめる」という「治療100%」(今もあまり変わっていないようですが)であった時代に、統計を取り、幼稚園、小学校、中学校で予防の大切さを講演して、地域の歯科知識を変えて実績を上げられた経過についてお話し頂き、将来歯科医療の向かう方向についてもお話になりました。
会場はパリコレのファッションショウを行うようなところらしく、広い広い会場(スクリーンは同じものを2台据えて見えやすくしていました)。会場風景と昼休みにお弁当を食べた浜離宮恩賜公園の風景です。