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20110703天満天神繁昌亭支配人・恩田雅和氏

2011年07月03日(日曜日) 天満天神繁昌亭支配人

天満天神繁昌亭支配人 恩田 雅和氏のお話を聞く機会がありました。和歌山放送で32年間のお勤めの後、繁昌亭が完成した約半年後に支配人に就任され、現在の隆盛を築いてきた方です。お話も面白く、上方落語と天満の関係や天満ゆかりの人たちについて、また、上方落語が落語の発祥であり江戸落語より古いこと。そのほか見台、ひざ隠し、小拍子は上方独特のものであること。上方は大道芸から出発し、東京は座敷芸からの出発など、とても面白い話の連続で、時間を忘れて聞きほれました。医学的には、笑いは免疫機能を上げることが知られています。免疫系はとても複雑で、単純な話ではないのですが、1920年代に大阪の大阪大学の刀根山病院という結核専門病院で、患者さんのご家族にうれしいことがあると病状がよくなり、ご不幸があると悪化する。という報告がされています。それ以後自律神経系と免疫については、世界的に研究に手をつけては研究費が続かないことが続き、ほとんどの研究者が途中であきらめてきた研究テーマでした(これには免疫専門の研究者から「末梢で完結できることに中枢が関係するはずがない」という無理解もありました)。日本では九州大学で心療内科を開設された池見酉次郎先生の研究成果が評価されています。最近は臨床的にもデータも多く出始めています。今後きっと日本の笑い芸が注目されてくると思います。繁昌亭に出ている落語家たちの芸も、内容もとても充実しており、恩田支配人が苦労して出演者を選び、さらに充実させようとされているのが感じられました。繁昌亭は年中無休で昼、夜席(時には朝も)をかけています(前売り券で2,000円くらいです)。落語が好きな人も、あまり関心がない人も、時間があればぜひ一度行かれることをお勧めします。

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2011年07月03日 20:34に投稿されたエントリーのページです。

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