2009年8月9日(日曜日) テンプレート研究会東京診療所ボランティア診療-2
この日もたくさんの患者さんが来られました。
写真3は 交通事故で首から下が動かなくなり、筋肉の拘縮が強く手の指も他の大人が開こうとしても開けなかった患者さんです。いろいろな治療を試みていたのですが、どれも思わしい改善がなく困っていました。ご縁があってテンプレート研究会に来られました。口を開けるのも大変で、食事もとても困っていました。最初はテンプレートなどとても入る状態ではなかったのですが、少しずつ口を開けられるようにして、印象(型どり)をし、やっとテンプレートを入れた患者さんです。電動車いすをかすかに動く手でハンドルを動かすのですが、とても危ないのでお父さんがいつもついて、細かいところは後ろから動かしていました。1年半ほどになると思いますが、私は久しぶりにお会いしたのですが、今回お一人で来られ、顔つきも全くよくなり、ご本人も「とても楽になりました」といってくれたので本当にうれしく思いました。テンプレートを入れるのも全く困難を感じることなくスムースに入れられます。顎関節の動きもとてもよくなっていました。正面から写真を撮ることもOKだったのですが、一応横顔をのせさせていただきました。.
写真3 交通事故症例
写真4は本日初めてのケースで、手の指のしびれと手首に力が入らないのでお困りの方です。かみ合わせがとても深く(低位咬合)かみ合わせに問題があると思えるケースです。そのことが影響しているかどうかは経過を見ないとわかりませんが、顎の位置を正しくすることがとても大切と思える方です。遠く盛岡からお越しいただきました。
写真4。低位咬合のケース
このように、かみ合わせが狂うととても大変な状況になられる方がいらっしゃいます。皆さんの健康が早く改善されるようにお祈りしながらボランティアの診療をさせていただいています。