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20080911うれしい報告

2008年9月11日(木曜日) 今週初めに81歳のご婦人が紹介されて来院されました。ご主人が付き添っていました。「口内炎で、 半年ほどお粥以外食べていない」とのこと。お口の中を見せていただくと、小さな義歯(入れ歯)が入っていました。この義歯は、 補綴学で教えられたとおりの作り方ですが、先日神戸で加藤先生の講義の報告(9月7日のブログ)をしましたが、現在、 口の周囲の筋肉を使った印象(型)を取り、筋肉で安定させるように変わってきています。お昼過ぎから夕方まで、ほぼ半日かかって、 技工士とともにきっちりと合う義歯を作りました。できてから、’おかき’を出したところ躊躇しておられました。半年ほどの間”お粥” しか食べていなかったので、無理もないのですが、もう一度「どうぞ」と促すと「ぽり、ぽり」といい音を立てて食べておられ「食べられました」 と喜んでいただきました。

翌日来院されると、ご主人が開口一番「昨晩泣いていましたよ!」と言われたので、そんなに強く当たっていたかったのかな?と 「どきっっ!」としました。すると「みんなと同じ食事ができて、うれしいと喜んで泣いていました」と言っていただいたので「ほっ!」 としました。どんな食事をされたか伺うと「お魚やシイタケ、それにキュウリもいただけました」と言ってくれました。 これから細部の調整をしながら、きっちりと仕上げていきたいと思います。

食事ができるということは本当に大切なことで、これからの時代、みんなおいしく食事ができるようにしていきたいと思っています。

DSC_0015             貴志治療用義歯
術前の小さい義歯     治療用義歯の形

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2008年09月11日 17:52に投稿されたエントリーのページです。

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