2008年07月10日 母乳にビフィズス菌増殖因子(日本経済新聞)
興味ある新聞記事が見られました。
腸内の善玉菌といわれるビフィズス菌ですが、母乳にその善玉菌をたくさん増やす因子があるということがわかりました。ビフィズス菌は、
もともと乳酸菌に分類されていた細菌で親類です。この細菌はどこから来たのでしょうか?下の写真を見てください。これは、
1980年医師薬出版という出版社から全国の歯科大学の研究者が「口腔細菌アトラス」という本を出した時に、
世界ではじめてわたくしが明らかにして、この本に載せた写真です。1枚目は出産直前の母親の膣粘膜を滅菌綿棒でサンプリングしたもの。
2枚目は、その母親から生まれた直後の新生児の口を別の滅菌綿棒でふき取ったものです。いずれも、ビフィズス菌の特徴である「V字」や
「Y字」の形の桿菌が見られます。このように胎児の時は無菌で成長して、地上に生まれる瞬間に母親から善玉菌をお口にもらってくるのです。
そして、初めて地上で口にする母乳に、そのビフィズス菌を増殖する因子がある、
というのは何と神様は素晴らしい恵みをわたくしたちに与えてくれているのでしょうか。わたくしたちが育つために、
こんなに素晴らしいメカニズムを組み込んでくれているのですね!
新聞記事 母親の膣 子供の口腔
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