自臭症と他臭症
1.自臭症の方は、ご自分で悩んでいる方がほとんどです。
歯科治療を続けている人で、待合室に「口臭治療」のポスターを貼った直後に、こっそりと「実は私も長年悩んでいます」と打ち明けてくれた患者さんに驚いたことがあります。
このように長年他人に打ち明けられず、一人悩んでいる方が結構多いのです。大きな病院へ行って、口臭値の測定をしてもらっても
「数値は低いからあなたは正常です」と治療をしてもらえず、次々といろいろな診療科を受診している人がいます。これが自臭症の特徴です。
2.一方、他臭症の方は、ご自分では「健康で、何の問題も感じていない」。
しかし、家庭で奥様から「あなた口くさいわよ!」とか、娘さんから「お父さん臭いから、いや!」と言われて、
やっと歯科医院を訪れる人がいます。あるいは奥様に袖を引っ張られて来院する方もいらっしゃいます。このように、
自分では何の問題も感じていないことが大問題になります。